IWC パイロットウォッチ 人気モデル
パイロット/航空機を操る者たちが追い求めた
パイロットシリーズの大きな特徴の一つが耐磁性能である。
航空機のコックピットは計器盤や無線装置など、強力な磁気の発生源だらけで、一度時計が磁気を帯びてしまえば、航法に必要な時刻の正確な計測が不可能になってしまうため、磁気から守るために軟鉄製のインナーケースでムーブメントを覆うというアイデアが生まれた。更に、夜光塗料を厚く盛ったブラック文字盤は、暗いコックピット内でも高い視認性を発揮し、パイロットに好まれている。
現代のIWCの航空時計は伝統的なデザインを受け継ぎつつ、現代の技術との融合を図っている。
【IWC パイロットウォッチについて|ABOUT IWC PILOT’S WATCH】
パイロット用の腕時計がまだ珍しい時代の1930年後半から、IWCは専用時計の開発を始める。軍用にはセンター秒針付きの社史上の最大サイズである”ビッグパイロットウォッチ 52T.S.C.”が開発され、飛行機の計器類をモチーフにしたその風貌は、1948年から市販されたパイロットウォッチの”マークシリーズ(マークXI?・)”に影響を与え、英国空軍にも長きに渡り採用される。この時代から自社製の手巻きムーブ”Cal.89”を搭載していた名機である。
以降、クロノグラフやスプリットセコンド、GMT(IWCではUTCと表記)等の複雑機構を搭載したモデルもコレクションに加えて行き、2002年には7日間パワーリザーブと1950年代に同社のアルバート・ペラトンが開発し、クォーツショックの1970年代まで採用していた自動巻き機構(ペラトン式機構)を備えたCal.5000の”ビッグパイロットウォッチ”を復刻。翌年には、当時世界最速を誇った英国の戦闘機へのオマージュモデル”パイロットウォッチ スピットファイア”もリリースし、同社の技術力を集約した傑作モデルと脚光を浴びる。
その後も、2006年には”マークXVI”世代に入り、「星の王子様」で有名なフランスの作家でありパイロットでもあった”アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ モデル”を、2012年には”マークXVII”となり、米国軍パイロット学校「TOP GUN」の地”トップガン・ミラマー”等のリミテッドエディションも発表し、空へのこだわりを広げている。